たかたまさひろ プロフィル
たかたまさひろ
昭和45年10月生まれ
横浜市在住
趣味: 読書、映画鑑賞、将棋
自己紹介にかえて
(「3分間で気持ちの整理をするリラックスブック」序文より)
他人が怖くてしかたがありませんでした。
臆病をさとられないように精一杯の虚勢を張って、他人のご機嫌を慎重にうかがいながら、傷つけられないように細心の注意を払い、最小限の人付き合いをして生きてきました。
自分を変えたいと思っても、何からどう始めればよいのかわかりません。
二十代なかばのころ、救いを求めて図書館に通いつめました。心理学、宗教、哲学、古典文学……子供のころは読書が大嫌いだったのに、うって変わって、渇いた砂漠で水を求めるように、あらゆる書物を読みあさりました。
ある本で見つけた言葉に、脳天を割られるような衝撃を受けました。「恥ずかしがり屋とは、もっとも利己的な人のことをいう。彼は、自分のことしか頭にない」
それまで私は、自分を心の清らかな人間だと思っていました。こんなにも純粋な人間を傷つけようとする非道な人たちから、いかに自分を守るか。その闘いが一生の課題だと思っていました。
よろいのように固められた心の垢(あか)をすべてそぎ落とし、そして、生まれ変わりたい。心の底からそう思いました。
私がむさぼり読んだ多くの書物の中には、大変参考になるものもあったし、まったく共感できないものもありました。
しかし、わたしがそれらから得たもっとも大きな糧は、書かれていた内容そのものよりも、「世の中には、いろいろな考え方の人がいるんだ」という、ごく当たり前の真理を知ったことでした。
自分は自分の信念に従って生きればいい。そうさとった瞬間、はじめて自分に自信がもてるような気がして、目の前の霧が晴れ、世界がきらきらと光り輝いて見えたのを覚えています。
(↓広告の後につづきます)
夢を持て、希望を持て。くじけず、がんばろう。明るく生きよう……。
人は簡単に、「前向きな」言葉を口にします。かつての私は、そういう言葉を聞かされるたび、「それができるくらいなら、苦労はしない」というせりふをぐっとのみこんで、唇をかんだものでした。
「こういう言い方をされていたら、素直に受け入れられただろう」という思いのたけを文章にして、インターネットで公開したところ、予想をはるかに超える大きな反響がありました。
一年あまりの間ネット上で連載したものをまとめ、この度、出版させていただく運びとなりました。
私は、心理学者でも精神科医でも教育者でもなく、ただの「自分に自信がもてず悩んでいた人間」にすぎません。
しかし、だからこそ、かつての私と同じように苦しんでいる方々の気持ちが、理屈ではなく実感としてわかります。
今の私は、不幸だったころと境遇や環境はまったく変わっていないのに、あふれるほどの幸せに満たされています。心の持ち方ひとつで、人生は変えられるのだということを、この本で強く訴えたいのです。
ひとりでも多くの方が悩みや苦しみから解放され、生きることの喜びを見出されるよう祈ります。そして、心からの幸せを感じたなら、今度は、ほかの誰かを幸せにしてあげてください。
世界のすみずみにまで、しあわせの輪が広がりますように。
(おわり)