No.014『孤独の楽しみを知ろう』
孤独を感じたときには、誰かにそばにいてほしい、と強く願うものです。
しかし、淋しいからという理由で恋愛を始めても、長続きする見込みはあまりありません。
淋しいときに恋人を求めても、自分と同じように淋しい人しか寄ってこないものです。
淋しい人同士が一緒にいても、孤独感を癒すことはできません。逆に、ますます淋しさを増すことになってしまうでしょう。
両方が、「もっと自分を認めてほしい」と要求しあうので、いつまでたっても心は満たされず、ついには互いを責め合う結果となってしまいます。
孤独感は、逃れようとすればするほど、大きくなります。
私たちは、孤独と正面から向き合うしかないのです。うまく付き合えれば、孤独は楽しいものです。
自分だけが孤独なのではありません。
人間として生まれた以上、孤独は、誰にとっても避けられない宿命です。
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孤独な人間だと思われたくないばかりに、必死で友人や恋人とのつながりを求め、嫌われないように気を遣い、携帯電話やメールでひんぱんに連絡を取り合い、「楽しそうな人生を送っている私」を演じながら、心の中はへとへとに疲れている、という人の何と多いことでしょう。
焦って始めた恋愛は、ほとんど失敗に終わります。
恋愛経験の多さを自慢する人がいますが、それは、同じ数だけ恋愛に失敗しているということなのです。そんなことは、たいした自慢にはなりません。
一生のうち、真剣に愛する相手は、ひとりかふたりいれば十分です。
孤独を感じたときこそ、自分を見つめ直すチャンスです。
孤独の楽しみを知っている人は、人間として深みがあり、他人とも、表面的でない、親密な関係を築くことができます。
いつも誰かと一緒にいたり、携帯電話やメールで連絡を取り合ったりしていなければ安心できないのであれば、それは本当の友情や愛情ではありません。
「ひとりでも楽しいけれど、ふたりならもっと楽しい」という関係が、もっとも長続きするでしょう。
孤独を楽しめるようになれば、心に余裕が生まれ、自然に、必ず、よい恋愛に巡り合うことができます。
(おわり)