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No.123『恋人の人間性を見極める』

嫉妬は、適度であれば、恋愛のスパイスとなります。しかし、恋人が自分以外の異性と話をすることも許さない、というような強すぎる嫉妬は、かえって恋愛の価値をおとしめることになります。

強い嫉妬を感じる人は、自分に自信がないから、相手に見捨てられることを怖れているのでしょう。
実際に恋人に浮気をされた経験があり、二度と裏切られないために、監視を強化しなければならないと考えているのかもしれません。すなわち、「浮気をするような相手が悪いのだから、仕方がない」というわけです。

浮気をされるから、ますます疑り深くなり、相手を束縛しようとし、煙たがられて、相手の心は離れていってしまう、という虚しい繰り返しです。
恋愛は楽しむためにするはずのものなのに、まるで相手を疑うためだけに付き合っているような人がいます。
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相手が本当に浮気をするような人であれば、疑われれば疑われるほど、「どうせ疑われるのなら、本当に浮気してやろう」と思うでしょう。
浮気をする人は、どれだけ警戒されても、隠れてやります。そんな恋人を警戒し、束縛しても、自分への愛情が増すということは絶対にありません。

だからと言って、相手が浮気をしても目をつむり、おおらかな心で許すのがよいというわけではありません。だまされないように、まず他人を疑ってかかるべし、というのでもありません。
どちらが折れるか、という勝ち負けの問題ではないのです。

どんなに冷たい人でも、恋人を得ようと思えば、はじめは優しい言葉のひとつやふたつはかけるものです。
自分に自信のない人は、少しでも優しくしてくれる人がいると、いい気分を味わい続けたいばかりに、その人に執着し始めます。「もっともっと、自分を持ち上げてほしい」と要求するのです。
つまり、相手を「どれだけ利用価値があるか」という面だけでしか見ていないのです。他人を利用しようとする人は、結局、自分も利用されて終わるだけです。

付き合う恋人にいつも浮気をされてしまうという人は、自らそういう恋愛のパターンにはまってしまっているのです。
恋人を生身の人間として見ようとせず、「こういう人であってほしい」という願望ばかりを押しつけているので、その人間性が見えてこないのです。
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もちろん、互いを思いやり、優しく接するということは、恋人同士としての最低条件です。
しかし、恋人が本当に優しい人であるかを見極めるには、自分以外の人にどう接しているかを観察しなければなりません。
「私だけを見なさい」と強要し、相手が自分だけに優しくしてくれていれば満足、というような薄っぺらい恋愛は、必ず失敗に終わります。

恋人同士が恋愛を持続させるためには、逆説的ですが、「どれだけふたり以外に豊かな人間関係を結ぶことができるか」にかかっていると言ってもよいでしょう。
いつもふたりだけでべたべたと過ごしていれば愛が深まるというわけではありません。誰に対してもやさしくできる人こそが、信頼できる人です。

恋人以外の人との関係が、ますますその人の心を豊かにし、恋人への愛情もふくらませます。また、恋人への愛情が、恋愛以外の人生の充実にもつながります。
「自分をどう扱ってくれるか」ではなく、自分以外の人への接し方もふくめて、相手の人間性を尊重することが重要です。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 46刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.120-129
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