No.006『自分の欠点を認識しよう』
何らかのコンプレックスをもっているために、恋愛に対して積極的になれない、という人も多いでしょう。
しかし、コンプレックスは、はっきりと自覚していれば、悪いことではありません。むしろ、人間として正常な心理状態といえます。
いい部分も悪い部分もひっくるめて、それがひとつの人格なのです。
「欠点があること」よりも問題なのは、「欠点を認めないこと」です。
自分の欠点を認めようとしない人は、
(1) 他人の欠点も許すことができません。
(2) いつも不機嫌で、近寄りがたい人という印象を与えてしまいます。
(3) 自分の欠点を隠すことに精一杯で、成長がありません。
人間であれば、誰でも欠点をもっています。各々、その種類が違うというだけのことです。
皆、互いに許し、許され合っているのです。
「欠点があるから恋愛ができない」のだとしたら、世の中の誰ひとりとして恋愛などできないでしょう。
悪意のない欠点であれば、無理に直そうとする必要はありません。
自分を否定しようとすると、かえって自己嫌悪が強まり、ますます自信をなくしてしまうという悪循環に陥る可能性があります。
素直に欠点を自覚しさえすれば、それでよいのです。笑い飛ばすことができれば、もっと理想的です。
「他人は、それほど自分のことなど気にかけてもいないのだ」と、気楽に考えましょう。
取り繕い、飾った姿の自分を誰かに愛してもらったとしても、何の意味もありません。
今度は、幻滅されることへの不安に脅えなくてはならなくなります。
何より、あるがままの自分を受け入れることです。
自分を好きになれば、欠点など知らないうちに直ってしまうか、まったく気にならなくなるか、いずれにしても、自然によい方向に向かうことでしょう。
(おわり)