No.023『与える側に回ろう』
もし、あなたがお金に困り、心に余裕をなくしているなら、持っているお金のほんの一部でも、慈善団体に寄付してみてください。
もし、あなたが信頼していた人に裏切られて人間不信に陥っているなら、地域のボランティア活動などに参加して、無償で人のために尽くしてみてください。
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何かを失ったとき、人はそれに執着してしまいがちです。
失ったものを取り戻すことにばかり心を奪われ、視野が極端に狭くなってしまいます。
人が何かに飢えているときは、「自分のことしか考えられない人間」になってしまっています。自分だけが不公平に損をしていると思い、他人が妬ましく思え、他人の不幸を願うようになります。
また、他人を傷つけたり、何か罪を犯したりしても、「自分は不当な扱いを受けてきたのだから、これぐらいのことをしても許される」と、当然の権利のように正当化してしまいます。
心が貧しくなり、人を思いやる気持ちも、与えられた恵みに感謝する気持ちもなくなってしまっています。
つらい時、苦しい時というのは、神様に試されている時です。
神様は、喜びを与えるに値する人間をじっくり選別しているのです。捨て鉢な行動を起こす人間に対しては、その愚かさに自ら気づくまで、手を貸さずに辛抱強く見守り続けます。
神様から「こいつは、なかなか性根のすわったやつだ」と思われるよう努力すれば、その後きっといいこともあります。
何かがほしくて仕方がないとき、見方を180度変えて、与える側に回ってみてください。
「そんなことをしたら、よけいに困ってしまう」とお考えですか。
いえ、あなたより、もっとそれを必要としている人もたくさんいるのです。あなたが与える側、感謝される側に回ることもできるのです。
信じられないと思う人も、だまされたつもりで、どうか試してみてください。
お金でも、愛でも、自分がそれに飢えているときこそ、要求するのをやめて、逆に他人に与えてください。
きっと、何かが変わるはずです。
(おわり)