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たかたまさひろ(著)

No.027『感情を自覚しよう』

すぐにカッとなる、人前であがってしまう、など、自分の感情をうまくコントロールできずに悩んでいる人も多いことでしょう。
不快な感情の代表格は、「怒り」と「羞恥」です。
これらの感情をコントロールできない人は、人間関係において意図せぬトラブルを生み、自己嫌悪に陥ってしまいがちです。

なぜ、自分の心が、自分のいうことをきかなくなるのでしょうか。
実は、感情は、無理に抑えようとすればするほど、よけいに抑えられなくなってしまうものなのです。

怒りっぽい人は、他人に腹を立てたとき、心の中では、次のようなメカニズムが働いています。
1) 腹を立てるというのは、醜い行為だから、抑えなくてはならない。
2) いや、悪いのは相手の方なのに、なぜ自分が反省しなくてはならないのか。
3) 自分をこんなに怒らせた相手が憎くて仕方がない。
この悪循環で、ますます怒りがおさまらなくなってしまいます。
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また、人前で緊張して声が震え、うまく話せなくなってしまう人は、
1) 気が小さいということは、恥ずかしいことだ。
2) 情けない人間だと思われないように、はっきりしゃべらなくてはならない。
3) 気にすればするほど、ますます話せなくなる。
という繰り返しから抜けられなくなってしまっています。

不快な感情を抑えるもっともよい方法は、その感情をはっきりと自覚することです。
腹が立ったなら、「自分は今、怒っている」と、胸の中で唱えるのです。不思議なことに、必ず怒りは鎮まります。
人前であがってしまったときは、「私は今、緊張している」と、冷静に、はっきり意識してください。震えは止まります。

怒っている自分、恥ずかしがっている自分を認めたくないために、あたかも自分はそんな感情など抱いていないかのように振舞おうとしたり、その責任を転嫁したりしようとすることが、悪循環を生んでしまうのです。

自分の感情をうまくコントロールできないのは、自分の心の中で起こっている出来事を他人事のように客観視してしまうからです。
あなたの感情は、誰のためのものでもない、あなた自身のためのものです。原因が何であろうが、自分の感情に対する責任は、自分にあるのです。

怒りや恥ずかしさなどの不快な感情は、はっきり自覚しさえすれば、「だから、それが何だというのだ」と、どうでもいいことに思えてくるものです。
ごまかそうとせず、ありのままの自分の感情を自覚してください。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 46刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.020-029
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