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No.031『幸せを受け入れる勇気をもとう』

いったい、不幸な人とは、与えられたものへの感謝を忘れ、ないものばかりを数えて不平を言い、悪いことは何でも人のせいにして、自分をごまかしながら生きている人のことです。
「不運」は誰にでも起こり得るものですが、「不幸」は自らの心の持ち方が招いてしまうものです。
誤解を怖れずに言えば、「不幸」は本人の責任です。

不幸な人は、他人に認められ、愛されることを「心の底では」求めています。
しかし、実際に心優しい人が現れ、自分のすべてを受け入れてくれたとしても、今度はその人を怖れ、避けてしまいます。

不幸な人は、自分に自信がないから、幸せな人の前では、「この人に較べて、自分は何と情けない人間なのだろう」と、劣等感をますます深めてしまうのです。
「どうせ自分なんか、いずれ嫌われるに決まっている」と思い込み、怖れを感じます。
そして、幸せな人を怖れ、幸せになるチャンスを逃してしまいます。
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不幸を嘆いていた自分と決別し、幸せに向かって歩き始めることは、はじめは大変な勇気がいることです。
これまでの自分を否定することが怖いのです。いつまでも「自分が不幸である理由」に執着し、不満を並べ立てていた方が楽だと考えてしまいます。

「イソップ物語」に出てくるキツネは、高い木の枝になっているブドウが食べたくて仕方がなかったのですが、どうしても手が届かず、「どうせあのブドウは酸っぱいに決まっている」と言って去っていきます。
甘いブドウが食べられないのはあまりに悔しいので、せめてブドウは酸っぱいと思い込むことによって、自分を納得させているのです。
不幸な人が「世の中はみにくい」「人間なんて皆、冷たい」と思い込むのも同じ原理です。

また、不幸な人は、自分と同じように不幸な人に近づき、その人の欠点をあら探ししては、「こんな奴に較べれば、自分はまだましな方だ」と、低次元な優越感を得て安心します。
心の中で軽蔑するために互いを必要とし合う、という悲しい関係の「不幸グループ」ができ上がってしまいます。
不幸な人同士が付き合っていては、いつまでたっても幸せになれないどころか、ますます不幸の闇に落ちていきます。勇気を出して垣根を乗り越え、積極的に幸せな人と接してください。

不幸な人が幸せな人と付き合えば、ますます劣等感を深めてしまうのではないか、などと怖れを抱く必要はありません。それは、不幸グループでの考え方が染みついている証拠です。
他人を見くだすのは、自分に自信のない臆病な人たちがすることです。

幸せな人たちは、決して他人を見くだしたりしません。そんなことをする必要がまったくないからです。
もし、これまであなたが他人に受け入れてもらえなかったのだとすれば、それは、あなた自身が他人を拒絶していたからです。
謙虚に人に救いを求めれば、必ず人は受け入れてくれます。

過去と他人は変えられません。

変えられるのは、自分の考え方、現実の受け止め方のみです。
一生、強がって自分をごまかしながら生きるか、勇気を出して自分を変える勇気をもつか。本当に楽なのは、どちらでしょうか。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 46刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.030-039
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