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No.033『陰口をやめよう』

「自分自身を愛することができない。具体的に何をどうすればよいか判らない」という人には、まず「金輪際、他人の悪口を言わない」という目標を自分に課すことをお奨めします。悪口の中でも、特に、本人のいないところで言う「陰口」は絶対にやめた方がよいでしょう。
もし、あなたがまわりの誰かにいつも腹を立て、少しでもそのストレスをなくしたいと考えているなら、なおさらです。

不満を腹にため込むのは、精神の健康にとって、よくないことであるのはたしかです。しかし、陰口でうっぷんを晴らすことが解決になるとは思えません。
あなたが、「どうしても腹が立つ人がいるから、ストレスがたまり、陰口を叩かなければ気がすまない」と考えているのだとしたら、それは間違いです。
「あなたが陰口を叩くような性格だからこそ、ストレスがたまる」のです。

他人に対して不満があるなら、相手に直接言うか、それができないなら誰にも言わないか、どちらかに決めましょう。
他人にどんなに不愉快な思いをさせられたとしても、面と向かって文句を言えないくせに陰で悪口を言うのは、その相手に劣らず卑怯な行為です。
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物やお金を盗られたり、暴力を受けたりなど、犯罪の被害にあったのであれば、警察に訴えるべきです。しかし、ただ不愉快な思いをさせられただけというのであれば、あなたが気にしなければすむことです。
わざわざあなたが腹を立てなくても、他人を不愉快にさせるような人間は、「誰からも嫌われる」という、充分すぎるほどの重い罰を受けています。

あなたが陰口を叩くのを聞いた人は、「私のことも陰であれこれ言われているかもしれない」と疑うかもしれません。陰口を言う人は、誰からも信用されないでしょう。
「信頼し合える人にしか陰口を言わないから、そんな心配はない」と言う人もいるかもしれませんが、しかし、陰口を言い合うことで成り立っている信頼関係というものが、本当の信頼関係と言えるでしょうか。

「嫌いな人」というのが存在するのではありません。「人を嫌っている自分」が存在するだけです。
いつも誰かに腹を立てている人は、自らの劣等感が深いので、「少しでも他人に落ち度があれば、鋭く批判してやろう」と身構えているのです。
そういう人は、えてして自分の欠点には目をつぶってしまいがちです。劣等感を意識の奥に封印してごまかしているから、そのもやもやした不快な感情が他人への攻撃に向かってしまうのです。

他人への感情は、あなた自身の心を映す鏡です。「自分が他人をどう思っているか」は、「自分が他人にどう思われているか」をそのまま鏡のように反射しているのです。
「あの人嫌い、この人嫌い」と、嫌いな人が多い人は、それだけ多くの人に嫌われています。
どんなに美しい風景も、くもった眼鏡をかけていれば、美しく見えません。自分の心の目を汚さないでください。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 46刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.030-039
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