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たかたまさひろ(著)

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たかたまさひろ(著)

No.209『他人の態度にイライラしたとき』

自分に自信のない人にとって、もっとも苦手とするタイプの人間は、「自慢ばかりする人」「他人を見くだしている人」ではないでしょうか。
そういう人に対して、ムキになって対抗しようとするのは、かえって逆効果です。

偉そうな態度をとる人は、「偉そうにすれば、他人は自分を偉い人間だと思ってくれるだろう。妬んで、悔しがってくれるだろう」と、あまりにも単純に考えているのです。
そういう人は、自分の態度にいちいち悔しがってくれる人が大好きなのです。その要望に、ご丁寧に応えてあげることはありません。
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偉くない人間ほど威張りたがるものだし、弱い人間ほど強がろうとするものです。
高慢な人とは、いわば、もっとも他人の賞賛を必要としている人です。あまつさえ自分でその点に気づいていないから、始末が悪いのです。

偉そうにする人に対するもっとも簡単で有効な対処法は、「褒めて、褒めて、褒めちぎること」です。
たいていの人は、わざとらしい言葉で褒めちぎられれば、自分が偉そうにしていることの愚かさに気づくはずです。
その愚かさにさえ気づかず、いい気になってつけ上がる人もいるかもしれませんが、そんな人はいずれメッキがはがれて、恥をかくことになるでしょう。そもそも、実力がないからこそ偉そうにするのですから。もち上げてもち上げて、勝手に自滅するのを待てばよいのです。

世の中には、ヘビやクモ、カエルなど、ふつうの人が気味悪いと思うような生き物を好んで飼っている人もいます。
もしそういう人に、「珍しいカエルが手に入ったんだよ」などと、嬉々として自慢げに語られても、自分にまったく興味がなければ、別に腹は立たないものです。
偉そうにする人に対しても同じように、「変わったことが好きな人なんだな」ぐらいに思っておけばよいのです。

高慢な人を見て腹が立つのは、自分にも高慢な心があるからです。他人と優劣を競い合おうとしているから、いちいち気になってしまうのです。

自分にない能力をもっている人に対しては、謙虚に学ぶべきです。
実力もないのにただ偉そうにしている人は、何も得をすることはないのですから、放っておけばよいのです。そういう人は、本当に困ったときには誰にも助けてもらえません。トータルで考えれば必ず損をしているのです(損か得かということも、個人の主観にすぎませんが)。
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ふつうの人は、なぜ偉そうにしたり、他人をバカにしたりしないかというと、そんなことをして他人の反感をかうのは、かえって自分にとって損であるという分別をもっているからです。
偉そうな人を「嫌な人」「悪い人」という目で見てしまうと、どうしてもその態度が気にかかり、いら立ってしまいます。
「みすみす自分から損をしている人」だと思えば、腹が立つこともありません。

他人にイライラさせられたとき、相手の態度を変えようとするのは、膨大なエネルギーを必要とします。
そんな無駄な労力を使わなくても、ほとんどの場合は、相手を反面教師として、自分の態度を変えるだけで解決するのです。
どちらが正しいかなどということにこだわる必要はありません。たとえ完全に相手が間違っているのだとしても、自分が変わるべきなのです。

「自分は間違っていないのだから、変わる必要はない。相手が変わるべきだ」という凝り固まった考えは、無用なストレスを生み、自分の心を疲れさせるだけです。
変わるべきなのは、間違っている側ではありません。賢いほうが変わればすむことなのです。
(おわり)

ありがとう ロングセラー 46刷
こころのおそうじ。(だいわ文庫)
たかたまさひろ(著)
定価 770円(税込)

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メッセージ No.200-209
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